思い出に残るハンガリーの街と観光スポット~その①ブダペスト
昨日思い出に残る中欧の街を5選やってみた後、西欧や南欧バージョンをやってみようかと思いましたが、中欧・東欧愛がこみあげてきたので、国ごとに思い入れのある街と観光スポットまとめをやってみようと思います。
まずは、2005年から2011年にかけて、仕事、プライベート共に何度も訪れたハンガリーから。とりわけ思い入れのある国です。
ハンガリーは比較的こじんまりいて、レンタカーでも回りやすいですが、地方ごとに個性豊かな国なので、観光する機会があれば是非ともじっくり国を楽しんでほしいです。
1. ブダペスト
空路で入るにしても、列車で入るにしても、首都で起点の街となるブダペスト。
観光ガイドブックなどで、ドナウの真珠とうたわれている通り、ドナウ川沿いにはキラキラと輝く観光スポットがたくさんあって、真珠そのものでした。
一方で、5月6月に時々訪れるどんより空の下のブダペストは、重苦しくて、黒いドナウ川に飛び込みたくなるような狂気に襲われたこともあります・・・仕事かプライベート上のストレスだったかもしれませんが・・・
というぐらい、何かしら感情が揺さぶられる街です。
個人主義で自由闊達な割には、自殺率がヨーロッパで一番、OECD加盟国の中でも極めて高い部類に入ってくる国(注 自殺率の測定方法は国によって違うため、WHOではランキング付けはしていないようです)。
音楽、建築様式、食文化、民族・・・いろいろな面で西欧とアジアが交じり合っており、文化の交差点としてとても面白い街です。
また、ハンガリー人はアジアルーツのマジャール族をルーツに持つので、西欧の顔の中に何か親しみを感じることが多いです。
オーストリア・ハンガリー帝国のエリザベート妃も好んで訪れた街だそうです。
観光スポット、お気に入りスポットについて、列挙してみます。
くさり橋と王宮の丘
ベタですが、とりあえず王宮の丘からこちらからブダペストの街を一望するのは、やっぱり外せないと思います。
一方で、王宮の丘に行ってしまうと王宮が見えないので、王宮全体を一望するには、hotel intercontinentalがおすすめ。
改めて、ホテルのウェブサイトや口コミを見ていて、あまり変わっていないことにほっとしました。
10年前で、コーポレートレート130ユーロ程度で泊まっていたのですが、今も150ユーロ程度のよう。
安くないですが、観光目線で、宿泊価値はあります。
1階のレストランがドナウ沿いの好立地で、疲れた時など夜ごはんや昼はサクッとこちらで、ドナウ川を見ながらグラーシュを食べていました。
スープだから値段もとても安いのに、肉がしっかり入っていて、グラーシュなのに(笑)パプリカなどの香辛料の風味が高い。
レストランは全般的においしくて、サーロインステーキにハンガリー特産のフォアグラを乗せたものだとか、トラウトとか、ハンガリー料理を上品にまとめたものがいただけます。
街中のレストラン散策も楽しいけど、場所が好きで、長期出張中も5割ぐらいはここのレストランで済ませていたかも・・・
ちなみに、ハンガリーの高級ホテルの予約は、基本がブッフェ無料付きですが、とても充実しています。
朝のドナウ川沿い遊歩道歩きもとても気持ちがいいです。
また、部屋もドナウ川ビューにすれば、王宮の丘が見えます。
こんな感じ。
高級ホテルの中では、若干設備が古いというところだけがデメリットでしょうか・・・
10年前のホテルで言うと、メリディアンも安く泊まれて設備やサービスが豪華なよいホテルだったのですが、今調べるとリッツカールトンに経営が変わっていました・・
当時安いときは100ユーロで泊まっていたので、値段は約3倍。当時結構なサービスであれだけ安かったのは、おそらく経営上の理由かもしれません。
ドナウ川は見えないものの、目の前にエリザベート公園という安らげるこじんまりとした公園があり、ホテルの建物自体も1920年代に建てられた貴族の邸宅を改装していて、内装もとても優美でした。
ハマム(トルコ風呂)つきプールがあって、そのプールがきれいな藍色のタイルで、吸い込まれそうな美しいものでした。
リッツカールトンのウェブサイトを見ると、ある程度内装設備はそのまま引き継がれているよう。
Deák Ferenc tér地下鉄駅に近いので、観光目線でも便利な立地でした。
高級ホテルといえば、もう一つ忘れられないのはこちらのホテル。
長期出張時に暇を持て余し、現地の日本人コミュニティにお世話になって、ひょんなことからハンガリー男性と結婚している日本人女性と仲良くなったのですが、その方に駐妻の中でこちらのホテルのケーキセットが一番おいしいと聞きました。
格式高いホテルですが、ハンガリー人の国民性のせいか、フォーシーズンのホスピタリティか、そこまで入りにくくなく、お茶もケーキもとてもおいしいものを味わえた記憶があります。
10年前は、今ほど食事もなんでも写真を撮る習慣がなかったので、写真を残していないのがとても残念。
ただ、オーストリアのカフェ文化の影響を受けていますので、優雅な喫茶スポットはとても多かったです。
こちらもお気に入りの一つ。
アールヌーボーの優雅な内装を持つ老舗カフェです。
ヨーロッパ最古のカフェの一つだとか。チョコレートケーキと珈琲がおいしい。
インターコンチネンタルホテル裏手のブランド通りに近い一角にあるのですが、朝9時頃に朝日を浴びながらビジネスマンがお茶していたり、おしゃれな場所です。
先日表参道を歩いていたら、日本にも系列店があったのでびっくりしました。
前を通りかかっただけで、入っていないのですが、少なくとも調度品は本店から持ってきたような感じでした。
ハンガリーはそういう意味でよい老舗がたくさんあって、食器だと、ヘレンド、ガラス製品のライカ、など、美しくて西欧よりは少し価格の安いものがいろいろ取り揃えられる街でした。
アンティーク通りも充実しているし。
ヘレンドに関してはヘレンド村も訪れたので、またまとめてみたいと思います。
ただ、ヘレンドはやはり当時の私にとっては少し高かったので、蚤の市で少しずつ取り揃えていました。
京都の骨董屋みたいな感じかと思います 笑
蚤の市の情報も、思い出したら追記しますが、英語も話せないおばちゃんと交渉していると、あれやこれやといろいろ出てきて、それでも渋っていると、オーベルジュだとかおまけがついてきて面白かったです。
ヘレンドの直営店は、ブダペストに4-5店ありますが、一番品ぞろえがよかったのは、ここだと思います。
その他、公設市場のサラミや、ハンガリー産スパークグワイン、ウニクム(養命酒)、トカイワインやエゲルのワインが飲めるお店、温泉、クラシックの聞ける場所、ヨーロッパ最大級のシナゴーグ・・・などいろいろ思い出してきました。
長くなってきたので、別投稿にてまとめたいと思います。