ブルガリア・ルーマニア旅行 8日目~スナゴウ修道院・モゴショアイア宮殿へ~共産主義の街並みを眺めつつ

ブカレスト郊外にあるスナゴウ修道院に行ってみたくなった。公共交通機関だと不便なので、半日ツアーに参加(49ユーロ)。

8時40分にインターコンチネンタルホテル前でピックアップ。
 
ガイドさんは、すらっとした女性で、政府公認ガイドさんとのこと。
私服ですが、ミニスカートをはいていらっしゃいました。
ちなみに、ルーマニアでは警察官も膝より短いミニスカートにスリットが入ったものを着ていらっしゃいました。 
 
30分ほど走ってスナゴウ修道院へ。
 
車窓から共産政権前の美しい様式の建物を見かけましたが、残念ながら、補修されていないものがたくさんありました。
ガイドさんの説明によると、共産政権下で没収され、政権終了後元の所有者に返還されたが、年月を経ており、元の所有者の方で修繕の余力がない、あるいは所有を放棄してしまっている状態ということでした。
 
スナゴウ修道院へ。ドラキュラのモデルであるツェペシュ公のお墓があるところです。

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10レイ払って、写真を撮ってよいとのことでした。
 
近くにはスナゴウ湖があり、自然が広がっていました。
別荘がいくつかありましたが、政府高官の別荘地だそうです。

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また30分ほど走って、モゴショアイア宮殿へ。
 
中世のムンテニアのブルンコヴェアヌ王が1698年に建てた宮殿で、彼が建てた宮殿や城の中で、最も美しいと言われているそうです。
西欧の美しい様式を取り入れたそうです。
イタリアやフランスの庭園を思い出す様式です。
 
モゴショアイア宮殿の360度動画はこちら。
ちなみに、このブルンコヴェアヌ王が結構子だくさんなのですが、子供全員に平等に不動産等財産を与えているそうです。
 
中の調度品は、共産政権時代に撤去されてしまったそうです。
 

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帰り道、コミュニズムスタイルのアパートを多数見かけました。カラフルな配色のものは、政権が終わってから塗装したそうです。

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モスクワをはじめ、旧共産圏でよく見る様式の建物です。
 
日本や西欧で会うルーマニア人はネアカなイメージの方が多かったのですが、いざルーマニアに来てみると人々の雰囲気はそんな明るいものではなく、複雑な気持ちになりました。
 
太陽燦々な国で生活していてネアカなイメージのポルトガル人が、社会主義政権の影響か意外と明るくなかったことを思い出しました。
 
国民の館では、係員のおじさんに、「あなたの国は自由か?」と聞かれました。
そんな質問さえ思いつかなかった自分がとても恵まれていることに、改めて感謝しました。
 
午後は入館予約していた国民の館へ行きました。