裏磐梯 五色沼自然探勝路とダリ美術館(諸橋近代美術館)に行ってきました

3年前裏磐梯五色沼をちょこっとだけ入り口だけ入った際に、道中とてもきれいな大きな美術館があったのが気になっていました。その際、その美術館が諸橋近代美術館といって、ダリの収集をしている美術館だと知って、ダリ好きなのでずっと行きたいなと思っていました。冬期はしまってしまうので、春に伺おうと思って、やっとチャンスがやってきたので行ってきました。

ルートは前回同様、郡山から、磐越西線に乗って猪苗代湖へ、そこから30分ほどバス。日帰りは難しいので、裏磐梯レイクリゾートに宿を取ることにしました。

この宿を取ったのが正解で、猪苗代湖からレイクリゾートまで無料送迎があり、楽ちんでした。

 

お昼に都内をでて、猪苗代駅16時のピックアップに間に合うように、新幹線+磐越西線で移動。

磐越西線からの車窓からの風景は、山々の景色が美しく、今回も楽しめました。

特に磐梯熱海から猪苗代の風景は、民家が減り、ぐっと自然の風景が高まるので、癒やされます。

 

猪苗代駅について、磐梯山を見て、感動。

前回はGWの時期だったので、山頂は雪がかぶっていましたが、今回は雪解けしていました。

 

30分ほどバスに揺られて、ホテルに到着。

広いです。
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6月のこの時期はまだ明るいので、ホテルに着いたのが17時でしたが、1時間ほど散策を楽しめました。すぐ近くが五色沼自然探勝路の入り口ですし、桧原湖も歩いて5分とかからないので、桧原湖に歩いていって、夕日を楽しみました。


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風がまあまあ強かったのですが、ジャンバーとスカーフでしのげました。綿セーターを着ていましたが、電車の中で見た地元の人達はウールのセーターを着ていたので、この季節はまだウールが必要かもしれません。

 

レイクリゾートには温泉もありました。猫魔温泉と言って、猫魔岳の方から温泉をひっぱってきているそうです。ちなみに、猫魔って響きにはじめ驚きましたが、送迎バスの運転手さん曰く、昔、金品を狙う猫がいたそうで、それが猫魔の由来だそうです。

 

レイクリゾートにも、五色の森と猫魔宮と2つあって、写真で見ると猫魔宮のほうがラグジュアリー感があったのですが、響きに戸惑ってしまって、五色の森の方を予約しました。猫魔宮の方は、アートがホテル内に溢れていて、とてもおしゃれでした。次訪れるときは、猫魔宮もいいなと思っています。

 

五色の森の温泉は、内風呂、露天ともにあり、露天の方は、桧原湖にシームレスな感じでつくられていて、とても素敵です。夜入って、朝風呂にも行きましたが、朝は小鳥がさえずり、とてもすがすがしいです。

 

一日目は22時頃には寝てしまったので、翌日、朝5時に目覚めました。お風呂が5時から始まるので、ちょうど良かったです。

 

朝ごはんも7時から始まるので、嬉しい。登山のために宿泊する方も多いみたいで、朝が早いのは嬉しいです。

 

朝早くから行動できたので、9時にはチェックアウトして、ダリ美術館へ。路線バスが一時間に1本あるかないか、という感じで通っていましたが、地図を見ていたら、五色沼自然探勝路を歩いていけば、ちょうどダリ美術館につくことがわかったので、自然歩きと両方楽しめるので、歩いて行くことにしました。


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目安としては1時間10分〜20分と書いていたのですが、道中景色を楽しみながら、写真をとりながら、のこの時間で、復路もホテルまでこのルートで歩いて帰ってきたのですが、黙々と歩けば40分程度でした。

 

朝は人が少なく、熊に注意と書いているので、鈴を持ってきたらよかった・・・と思いました。深い森なので、朝方は鈴を持っていたほうが安心できると思いました。復路は人も結構通っているのと、鈴を持っていらっしゃる方もいるので、安心して歩けました。あと、太陽燦々なので、昼はそんなに活動もしないかと・・・

 

柳沼(これは五色沼にカウントされていない様子?)、青沼、ルリ沼、弁天沼、深泥沼、毘沙門沼、それぞれミネラルや生態系が違って、違った美しさを醸し出しています。


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前回は、ビジターセンターの周りをちょこっと歩いただけだったので、こんなに美しいルートだとは気づかず、今回美術館に行くことに決めて、結果的にこのルートを歩いたのは正解でした。

 

途中トンボがいました。とてもめずらしい色のトンボでした。弁天沼にいたので、弁天様の龍かな、などと思って見ていたのですが、後でスピリチュアルカウンセラー五色沼のコメントとかを見ると、五色沼は龍のエネルギーに溢れているとか。多少ゴツゴツした道が、龍の背中っぽいとも言えます。

 

裏磐梯は、明治時代に水蒸気爆発でがけ崩れを起こしたことから、川の水をせき止め、桧原湖五色沼ができたと聞き、地球の自然って本当に不思議だと思いました。

 

歩いていると大きな岩がゴロゴロしているのを見ます。がけ崩れの際に発生したものでしょうか。ちなみに、歩道はとても整備されていて、歩きやすいです。晴れの日であれば、スニーカーで十分歩けました。


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スニーカーしか持っていなかったので、とてもラッキーでした。前日はとても雨が降ったようなので、そうするとぬかるみでスニーカーでは歩けなかったことでしょう。

 

虫の声の大合唱だったり、川のせせらぎの音、これも前日の雨で水の勢いがあり、癒やされました。

 

そうこう歩いているうちに、ビジターセンターについたので、後は国道の方に10分弱歩いて、ダリ美術館へ。


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建物からシュールレアリズムの雰囲気満点です。ヨーロッパ風の、仮想の空間に来たみたい。オーナーのラフスケッチがもとになっているそうで、馬小屋のイメージだそうです。このあたりの話は、音声ガイドがとても充実していて、そこで聞きました。確かに、ウィーンやシャンティリーの馬小屋って、こんな雰囲気でした!日本の、乗馬クラブもブリティッシュのところはそれに模しているので、似ています。


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展示は、神話モチーフでオリンピアのゼウスだったり、ジュノー様だったり、ビーナスもいました、ダリの世界観で神話モチーフを描いているので、とても楽しかったです。

 

ダンテの神曲ドン・キホーテカルメンのオペラから構想を得たスケッチもあり、どれも面白かったですが、ドン・キホーテがダリの表現力とマッチしていて面白かったです。改めて、ドン・キホーテって、純粋な主人公すぎて笑えるし、胸が痛む部分もありました。ダルシネア姫とか、ラ・マンチャの曲、好きですが、同じ不思議ちゃんとして、見ていて結構イタい。そういう感じが見事に描写されていて面白かったです。

 

アルゴスギリシャ神話の絵がとても良くて、6月だからピンときたというのもあるのですが、オリンピアのゼウスの絵とともにポストカードを買いました。ジュノーの孔雀のモチーフです。ヘルメスに殺されてしまった、100の目を持つアルゴスをジュノーが哀れに思って、孔雀の羽根に目を一つ一つ取り付けた、という話がモチーフですが(殺されてしまった理由は長い話があるのですが)、不思議な目が2つあるので、ポストカードを眺めてパテシスで受け取りたいと思います。

 

ダリは本当に不思議な人に思え、深層心理に切り込んだのは一つそうですが、それ以外にも宇宙や、見えない存在との交信をしていたんじゃないかと思えるぐらいです。魔術の知識もあったのではないかと思いました。

 

店内には軽食を食べられるカフェがあり、窓からお庭がきれいに見えるので、一休みすることにしました。

 

終日晴れで、裏磐梯がとてもきれいに見えました。


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