六道珍皇寺の特別公開に行って来ました

六道珍皇寺の特別公開に行ってきました。

あの世とこの世の分岐点「六道の辻」に位置するとのこと。六道珍皇寺は、お盆の精霊迎え「六道まいり」で京都の方にはとても身近なお寺のようです。

 

閻魔堂には気迫に満ちた閻魔大王像と小野篁像が安置されています。平安期の小野篁は、昼は役人、夜は閻魔庁の役人でもあったという伝説があるそう。

冥界の母に会おうとして、冥界との接点を得たそうです。

冥界への行き来に使ったと伝わる「冥途通いの井戸」「甦りの井戸」が庭に残っています。甦りの井戸は平成23年に見つかったそう。


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江戸期の地獄絵「熊野観心十界図」、6年ぶりの公開となる日本画家・中島潔画伯の新地獄絵「地獄心音図」も見せていただきました。

仏教の考え方では死後に10人の王に裁かれるそうです。裁きのタイミングが、初七日、四十九日、一回忌などの法要と重なっていて、7番目に裁かれた後も再審のタイミングが3回。現在の裁判制度と同じで興味深いなと思いました。

中島潔画伯の地獄絵は軽やかで、今と昔で地獄の感じ方が変わっているようで面白かったです。世界は軽やかな方向に向かっている気がします。